2019年11月15日金曜日

報恩の集い

こんにちは。副校長の龍です。

今日は、親鸞聖人の月命日の法要である「報恩の集い」を行いました。
低学年、中学年、上学年の3グループに分かれ、礼拝堂にておつとめをして、宗教科の先生からご法話をいただきました。


今日は重誓偈のおつとめです。
先生が具体的な指示がなくても、法要の流れの中で、聖典を開いていて感心しました。


ご法話の中で、こんな寓話が紹介されました。

「あるところに100匹の猿の群れがいました。
99匹の猿は片目しかなく、1匹だけが両目がありました。
しかし99匹の猿たちは両目のある1匹の猿を異質なものとしていじめ続けました。
両目のある猿は自分の片目を自らつぶすことによって群れに受け入れられました。」

この寓話を通して、「良し悪しというものは多数決で決めれることなのか?」ということを子どもたちに投げかけられました。

当たり前の常識がもしかすると多数意見の前では、当たり前の常識として通用しなくなるということなのかもしれません。

そして、今日おつとめした「重誓偈」の仏様の誓いの中のひとつ、「普済諸貧苦(ふさいしょうびんぐ)」を紹介され、仏様のみ心を私達に教えていただきました。

これは、もろもろの貧しき人々、苦しんでる人々を救っていきたい。もし、そのことができないのならば、私は仏にならないという誓いです。

「違いがあってもいい、仏様はそのままのあなたを受け入れますよ」と自分自身の日常を振り返るご縁をいただく時間となりました。