5年生担任の清水です。
昨日、今年度1回目の報恩の集いが行われました。
1年生にとっては初めての礼拝堂でのお勤め。
聖典やお念珠の扱い方に気をつけながら
一生懸命に「讃仏偈」のお経や真宗宗歌、恩徳讃の歌詞をなぞりながらよむことができていました。
ご法話は、低学年と高学年は宮崎先生。中学年は中村先生にいただきました。
◎「きみはともだち」
子どもたち人気のトイストーリーの声優でもあるトム•ハンクスさんが新型コロナウイルスに感染したとき、彼の元には世界中からファンの方からたくさんの励ましや心配の手紙が届きました。
その中で、トム•ハンクスさんの目に止まった一通の手紙がありました。少年、コロナくんからのお手紙です。
「あなたと奥さんがコロナウイルスに感染したと聞きました。大丈夫ですか?」という心配の声と共に学校で「コロナ」という名前でからかわれ、誰にも相談ができず悲しんでいる内容でした。
そんな彼にトム•ハンクスさんは返事を書きました。
「きみの手紙で僕と妻は素晴らしい気持ちになった! 素敵な友達になってくれてありがとう。気分が落ち込んでいる時に励ましてくれるのが友達だ」
「きみは僕の知り合いの中で唯一、コロナという名前を持っている。指輪、太陽、そして王冠という意味だ」と励ましたそうです。
落ち込んでいるときに励ましてくれる友達がいること、そして、どんなわたしにも寄り添い見守ってくださる仏様がいらっしゃることについて、もう一度考えさせていただく機会となりました。
◎『お互いさまのこころ』
宮崎先生の「友達が風邪をひいたときに皆さんはどんな言葉かけをしますか?」という問いかけに子どもたちは次々に答えました。
「だいじょうぶ?」「大変だったね」
しかし、今現在の世の中では新型コロナウイルスが流行し、感染者の方やその周りの人々が差別を受けてしまうような場面が多くあるようです。
そのことについて疑問を感じた方が描かれた漫画を見たり、あるお寺の掲示板に書かれた言葉を味わったりしながらもう一度差別をすることはおかしいということ、自分たちの周りにいる人に優しさや思いやりを持って接することを学び、考えました。