2022年12月16日金曜日

報恩のつどい

こんにちは。校長の龍です。

今日は、親鸞聖人の月命日の法要である「報恩の集い」を行いました。

低・高学年の2つのグループに分かれ、1学年は礼拝堂に集まって、他の2学年はZOOM中継で参列しました。



「讃仏偈」のお勤めのあと宮崎先生からご法話をいただきました。



今年1年を振り返って、先生が紹介されたのは、スピードスケート小平選手の引退のお話でした。

小平選手は、台風19号が出身地の長野県を襲い、濁流でのみ込まれた町の復興のために、多くのボランティアに交じって被災地で人知れず汗を流し、復興に心を砕かれたそうです。

平昌オリンピックのときは、五輪新記録を記録した後、大歓声の観客席に、「静かにして」というポーズを送ったそうです。これは、次にスタート地点に立つ選手を思ってのことでした。次にリンクに向かったのは、3連覇を目指した“氷速女帝”イ・サンファ。

彼女の記録は、直前に小平がマークしていた記録にわずか「0.39」届かず、4連覇を逃したそうです。ショックを隠し切れない女王の目から涙がこぼれ落ち、そんなイ・サンファに寄り添ったのは小平選手だったそうです。

私たちは、ついついものごとを自分を中心に考えてしまいがちです。

ときには、人を傷つけることをいってしまったり、ときには人との壁をつくってしまうこともあるのかもしれません。

皆が幸せになるためには、小平選手のように、相手の立場になって自分ができることを考えて行動することが大切です。

週に1時間の宗教の授業や月に1回のこの報恩の集いでのお話で、仏様のお話を聞きながら、自分自身を見つめて、2023年も大きく成長できる1年にしていきましょう。