こんにちは。校長の龍です。
今日は7月の報恩の集いの日です。2学年ずつ礼拝堂に集まって、宗教科の先生から仏様のお話をしていただきました。
今日は全校で「平和学習」を道徳の授業で行う予定にもなっており、ご法話は、まず「はだしのゲン」の紹介からスタートしました。
「はだしのゲン」は広島の原爆を題材とした作品で、連載から今年で50年目を迎えます。
作者の中沢啓治さんは、自身の被爆体験を基に「ゲン」を描かれました。
中沢さんは漫画を通して、「徹底的に闘ってやる!!」と覚悟を決め、執筆を始められたそうです。
現在、はだしのゲンは24ヶ国語に訳され、世界中に平和の大切さを伝えています。
中沢さんの墓碑には「人類の最高の宝は平和です」と書かれていることを、ご法話の中で教えていただきました。
そして、仏様の「すべてのものは暴力におびえ、すべてのものは死をおそれる。」「一生の生きとし生けるものどもに無量(慈しみ)の心を起こすべし」という言葉を紹介いただきました。
ご法話を通して、平和について考え、そして自分自身を改めて見つめ直す時間になったのではないでしょうか?
私たちのいのちは、さまざまなご縁によって生かされています。
しかし私たちの毎日は、「自分さえよければいい」という、目先の利益に心が奪われ、自己中心的な考えにおちいりがちです。
慈しみの心とは、このような自分自身の姿を見つめ直し、すべてのいのちと共に生きる心のことです。
他者を思いやり、他者の喜びを自分の喜びとしていくように心がけることは、自他共に心豊かに生きる人生に繋がっていくのではないでしょうか?
児童の皆さん。たくさんの方に支えていただいている私たちです。感謝の気持ちを大切にして1日1日を過ごしていきましょうね!